2008年04月24日

家は買うべきか?

前回にとりあげた勝間和代さんのお金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
の中にも述べられているが,住宅は買うべきなのか,賃貸がいいのだろうか?という議論がある。

結論から言うと,資産や投資の意味としての購入は,控えるほうがよさそうである。しかし,購入するならば終の棲家とすることをおすすめする。

まず,マイホームを購入する際に大きいのは,土地や建物といったモノ以外にも "住宅ローン" を買うことを忘れてはいけない。住宅ローンといえども立派な金融商品であり,銀行はこれを目当てに,それほど利益のでない普通預金などを行い,顧客を確保しようとしている。

例えば,5000万円の住宅を頭金500万円で購入すると,4500万円の借り入れをすることになるので,年利3% ,月々17万円返済として計算すると全部返済するまでに35年かかり,合計7000万円近くも払わなければいけない。また,住宅は資産であると考えてしまうが,資産価値としても時間が経てば,家の値段は下がる一方であるし,都市部でなければ地価の上昇もそれほど見込めない。また,売買には手数料と税金がかかってしまうし,家を維持するためにお金がかかる。

逆に,もし同じ物件が月々15万円で賃貸できたとすると,頭金500万円とローンと家賃の差額(月2万円×12ヶ月=年間24万円) を年利5%で運用できたとすると,35年後には5000万円になり,購入しようとした住宅と同額になる。しかも,家を維持するための修繕費や固定資産税なども考慮したら,賃貸の方がお得感がある。

これはあくまで計算上で,地価や運用利率も変動するので,一概にはこのようにいかないが,住宅ローンは非常に大きな買い物であることがわかる。

これに対し,オタクとしても有名な経済アナリストの森永卓郎さんは,著書で全く反対の意見を出している。

年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書 10)


年金問題が騒がれ,老後の生活が危ぶまれる昨今,老後の家賃がないことを考え,終の棲家として家を持つことで豊に過ごせる。また,都会から少し離れた "トカイナカ" に住むことで,精神的にも落ち着くことが出来るという。特に今は,地価や金利もそれほど高くないことも購入する理由に挙げられる。

こう考えると,家を資産として考えようとすると,購入より賃貸の方が有用であり,家を安心のためのものと考えれば,住宅ローンを組んで購入する価値のあるものであると考えられる。

金時まめ知識

家を買うときは,家本体だけでなく住宅ローンという金融商品も同時に買うことを忘れてはいけない。



mybean at 09:28コメント(1)トラックバック(0)  この記事をクリップ!