2008年05月27日

負け組以下?

ワークライフバランス

最近、ライフワークバランスという言葉が、よくてできている。家族や自分の生活(ライフ)と仕事(ワーク)とのバランスをうまくとって、幸せな生活を目指すキーワードになっている。以前から日本人はよく働くというイメージがあるが、1週間の労働時間が50時間を超える労働者の割合が、ヨーロッパの数% に対して、日本は3割近くにもなり、数値からも裏付けられている。これでは、生活するために働いているのか、それとも仕事するために生活しているのか、わからない状態である。

以前にも紹介した経済アナリストの森永卓郎さんの本に、勝ち組と負け組だけで分類せずに、もう一つ、勝ち組になろうとして負け組になっている人がいるという。確かに、勝ち組を目指して必死にがんばってはいるものの、みんなが報われるわけではない。それなら、負け組と言われようが、自分の身の丈を理解し、その範囲で幸せに暮らしていく方が、充実した日々を過ごせるという。一見、消極的なようにも聞こえるが、ライフワークバランスをとって生活していくことは、トータルの人生を考えると、非常に有意義に時間を使うことができる。

年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書 10)




いままで、バリバリ仕事をしていた人が、急に生活を変えることは難しい。そこで、ライフバランスという本を紹介したい。

ライフバランス―生活にバランスをもたらすためのシンプルな方法



この本には、 "仕事” "自分" "家族" という自分にとって重要な要素を三角形の頂点に見立て、それぞれのバランスをどうやって保つかということを、イメージとしてもてるように書かれている。最近のビジネス書では(このブログもそうであるが)、どうやって時間を有効に使うかといったスキルの部分が多く紹介されているが、この本では、もっと根幹の意識の部分に重きを置いている。いくら時間を捻出することができても、バランスが崩れてしまっていては意味がない。常に3つのバランスを意識することが重要である。この"3つ" というのも重要で、三角形を想像してほしいのだが、それぞれの頂点が互いにつながっており、かつ安定した形であり、イメージがしやすい。

また、この本で面白かったのは、日頃から予想外の発見を受け入れる意識を持つことの重要性が述べられているところだった。つまり、セレンディピティーを意識することです。セレンディピティーとは、”幸運や聡明さによって、人が何かを探している最中にさらに良いほかのものを見つけること”。いつも予定表に書かれた決められたことをするのではなく、何かいいことがあるのでは?ということを待つ姿勢によって、さらなる充実した生活を送ることができるという。予期せぬ出来事をアクシデントととるかセレンディピティーととるか、心の持ちようかもしれない。

金時まめ知識

セレンディピティーを受け入れる余裕をもちながら、ライフワークバランスを保つことによって、充実した日々を過ごすことができる。

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時間術  | ビジネス書

2008年05月12日

脱・三日坊主!

「継続は力なり」と昔から言われるように,何事も続けて行うことは,ビジネスパーソンのスキルアップのみならず,ダイエット,勉強,読書,早起き,整理整頓など日常生活でも重要である。そのちょっとしたコツを,以前の記事でも,時間割をつくって,何をしようかという迷うことを割けることが重要であることを述べた。

しかし,これまで習慣にしてきたことでも,(特に始めて間もないときはなおさら)何かをきっかけに(無意識のうちに)すっかり怠ってしまうことがよくある。私のこのブログも,GW+体調不良をきっかけにだいぶ遠のいてしまった。では,その習慣をどうやって戻すのか?そのヒントが,レバレッジ・シンキングの本田直之さんの本に書かれていた。

レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術


それは,習慣を最初に身につけていく時も重要なことであるが,まず簡単なことから始めることが重要である。例えば,整理整頓,毎日の掃除を習慣化するには,いきなり掃除を毎日するのはハードルが高すぎる。そこで,まず玄関の靴をそろえる事ぐらいから始めてみる。こういった些細なことから始めると,簡単な割にちょっとした達成感がある。そして,徐々に机の整理などをやっていくと,習慣化しやすくなる。チェックリストを作っておくというのも,やり忘れの防止と達成感を味わうのにはいいと思う。そして,その習慣が無くなってしまったときには,また靴をそろえることから始める。ということで,このブログもとりあえずは,簡単に終わらせたいと思う。

金時まめ知識

習慣を身につけるには,まず簡単なことから始める。また,三日坊主になってしまった習慣でも,簡単なことからやり直すことによって,復帰しやすくなる。



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ビジネス書 

2008年04月24日

家は買うべきか?

前回にとりあげた勝間和代さんのお金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
の中にも述べられているが,住宅は買うべきなのか,賃貸がいいのだろうか?という議論がある。

結論から言うと,資産や投資の意味としての購入は,控えるほうがよさそうである。しかし,購入するならば終の棲家とすることをおすすめする。

まず,マイホームを購入する際に大きいのは,土地や建物といったモノ以外にも "住宅ローン" を買うことを忘れてはいけない。住宅ローンといえども立派な金融商品であり,銀行はこれを目当てに,それほど利益のでない普通預金などを行い,顧客を確保しようとしている。

例えば,5000万円の住宅を頭金500万円で購入すると,4500万円の借り入れをすることになるので,年利3% ,月々17万円返済として計算すると全部返済するまでに35年かかり,合計7000万円近くも払わなければいけない。また,住宅は資産であると考えてしまうが,資産価値としても時間が経てば,家の値段は下がる一方であるし,都市部でなければ地価の上昇もそれほど見込めない。また,売買には手数料と税金がかかってしまうし,家を維持するためにお金がかかる。

逆に,もし同じ物件が月々15万円で賃貸できたとすると,頭金500万円とローンと家賃の差額(月2万円×12ヶ月=年間24万円) を年利5%で運用できたとすると,35年後には5000万円になり,購入しようとした住宅と同額になる。しかも,家を維持するための修繕費や固定資産税なども考慮したら,賃貸の方がお得感がある。

これはあくまで計算上で,地価や運用利率も変動するので,一概にはこのようにいかないが,住宅ローンは非常に大きな買い物であることがわかる。

これに対し,オタクとしても有名な経済アナリストの森永卓郎さんは,著書で全く反対の意見を出している。

年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書 10)


年金問題が騒がれ,老後の生活が危ぶまれる昨今,老後の家賃がないことを考え,終の棲家として家を持つことで豊に過ごせる。また,都会から少し離れた "トカイナカ" に住むことで,精神的にも落ち着くことが出来るという。特に今は,地価や金利もそれほど高くないことも購入する理由に挙げられる。

こう考えると,家を資産として考えようとすると,購入より賃貸の方が有用であり,家を安心のためのものと考えれば,住宅ローンを組んで購入する価値のあるものであると考えられる。

金時まめ知識

家を買うときは,家本体だけでなく住宅ローンという金融商品も同時に買うことを忘れてはいけない。



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2008年04月18日

金融リテラシーとは何か?

これまでの記事で,時間術の話を中心に自己投資の話を書いてきたが,ブログのタイトルである "金時" の "金" については,ふれていなかった。これから得た知識をまとめながら,紹介していきたい。

これまで読んできたいくつかの本で,とても初心者にも分かり易く,かつ詳しく述べられれているのは,勝間さんのこの本だった。

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)


勝間さんについてはこれまでも,時間術の方でも紹介したが,本書では金融の原理から実践方法,また投資に伴うリスクについても述べられているので,これから投資を始めようとしている人には,非常に役に立つ内容である。

本のタイトルにあるように,金利が低い銀行に預金するぐらいなら,投資をした方が効率よく増やすことができるということだ。これには当然リスクも伴うが,国内の株と国債,外国の株と国債に平均的に投資することによって,長期的に見れば定期預金よりも高利率で運用することが出来る。

投資というと,"危ない" とか "怖い" というイメージが強いが,統計学的にみると平均では,数%の年利が見込まれる。この "統計学的" と "平均" が,ミソになると思うのだが,一つ一つの株価自体は,刻々と上下しているが,市場としては増加傾向になる。自分の所有している株が平均に近づくには,やはり分散投資しかない。分散することでリスクを下げるというのは,統計学的な平均をとっていることと同じ事になる。素人が自分で平均的な株を見つけるのは困難であるが,投資信託を使えばプロの目で選んで運用してくれる。その分,手数料も発生してしまうが…。

よく目にする 「私はこの方法で儲かりました!」とか「儲かる投資の方法」といった裏技的な本や情報があるが,本書ではこれらについても,楽して儲ける方法などないことを理論的に語っている。

他にも投資資金をやり繰りするための生命保険などのちょっとした生活の見直しから,住宅ローンがどれぐらい損をするかなど,現在やこれから関わっていく金融に関する情報も書かれているので,これから家などの大きな買い物をしようとしている人は,是非一度読むことをおすすめする。

そして以前にも書いたが,著者は年間何百冊も読む読書家である。本書にも金融に関する名著が紹介されており,最後にそのリストを載せたので参考にしてもらいたい。

金時まめ知識

分散投資などのリスク管理をすることで,効率的に自己資産を増やすことが出来る。



リスク〈上〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)


リスク〈下〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)



株式投資の未来?永続する会社が本当の利益をもたらす



敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか



新賢明なる投資家 上~割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法~《改訂版――現代に合わせた注解付き》 (ウィザードブックシリーズ)




新賢明なる投資家 下~割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法 《改訂版――現代に合わせた注解付き》 (ウィザードブックシリーズ)


投資の科学 あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い



ソロスの錬金術



投機バブル 根拠なき熱狂―アメリカ株式市場、暴落の必然



行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論



全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦



投資4つの黄金則





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ビジネス書 

2008年04月15日

シンプルな時間術

これまでの記事で,レバレッジ・シンキングや仕組みを活かして,効率よく時間を使う方法を紹介してきた。今回は,またひと味違った本に出会ったので,紹介したい。

世界で一番シンプルな時間術


これは,キュステンマッハー夫妻が書いた本で,ドイツ人の著書ならではのおおらかな時間術が述べられている。"シンプル" という本のタイトル通り,細かいテクニック的なことよりも,精神的にリラックスして,ストレス無く,自然体でいられることが,結局一番時間を有効に使え,その為の心構えが書かれている。特徴的だったのが,各章のタイトルは全て "〜するな" で書かれている。予定表をいっぱいにするな。とか,休日は仕事をするな。などといった,一見効率化とは逆のようにも捉えられるが,いま多くの仕事とともに,ストレスを多く抱えているビジネスパーソンには,ホッと気が抜けて,本来の能力を発揮できるようになり,結果的に長い時間で見ると効率的になっていくのだと思われる。そして,何よりも優先することは,他ならぬ自分であることが強調されていた。自分の体あっての,仕事や家庭ですからね。

時間術のテクニック的な事として一つ紹介すると,予定には必ず少し時間を多めに確保しておくことが述べられている。これは,段取りの藤沢さんの本にも必ずバッファーを設けるということにも,共通している。特に,人に任せた仕事は,デッドラインは設定するが,何らかの理由で遅れる場合がある。その人が遅れたせいで,全体の企画がうまくいかないようなプランででは,管理責任にも問題が出てくる。こういったことを防ぐためにも,ある程度余裕を持っておくことが,計画をたてる上では欠かせない。


頭のいい段取りの技術


金時まめ知識

まず自分のことを最優先に考え,自然体で仕事に取り組める環境をつくることが,長期的な効率化につながる。



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ビジネス書